長野県立美術館と東山魁夷館

SUNRISE-arc株式会社(R+house松本店)の原です。 

 

「長野県信濃美術館」が2021年に「長野県立美術館」に生まれ変わりました。 

新しくできた本館には今までに4回くらい行ったと思いますが、とてもきれいな建物です。 

外構の植物が育ってくれば、もっと雰囲気の良い場所になりそうです。 

いろいろ魅力的な展覧会も開催されています。 

今は「庵野秀明展」を開催中。2月まで開催しているので、機会があればぜひ見に行きたいです。 

また、館内には素敵なレストランもあります。 

私のおすすめメニューは【ShinanoArtCafe】の【自家製ミニタルト】です!是非食べてみてください。 

展示室以外のスペースは無料のゾーンとして誰でも入ることができます。 

大きなガラス面から外の光を取り込んだ、明るく気持ちの良い空間です。 

 

設計を担当した建築家は宮崎浩さんで、長野県内では安曇野高橋節郎記念美術館を設計しています。 

小さな美術館ですが、こちらもとてもきれいな建物です。 

 

そして県立美術館本館に併設されている東山魁夷館がこれまたきれいです。 

こちらは1990年に開館して、もう数え切れないほど足を運んでいますが、何回行っても感動する美しさです。 

展示されている東山魁夷の絵画もとても好きなので、近くに行ったついでに何度も立ち寄ってしまいます。 

こちらの設計は谷口吉生さんで、ニューヨーク近代美術館の新館も設計した建築家です。 

この人の手にかかると、体育館や清掃工場まで美術館のような美しい建物になってしまうので、美術館の設計をさせたらそれはもうきれいな建物になります。 

 

どちらもきれいな建物ですが、建築が自己主張するのではなく、展示作品の邪魔をしない、建物の存在を意識させないようなディテールがそこら中にあふれています。 

美術館を後にした人は、展示作品のことは覚えていても、建物のこと(特に内部)はほとんど印象に残っていないのではないかと思います。 

それぐらい考え抜かれたディテールです。 

住宅の設計でも、枠の存在を目立たせないように細くしたり、不要なものはできるだけ見せないような工夫をしたりして、きれいな空間を作るように努力しています。 

 

本館と東山魁夷館、どちらの館も建物も展示品もとても素晴らしい美術館です。 

せっかく行くなら両方訪ねたいものです。 

この二つの建物をつなぐ渡り廊下がまた美しい。 

 

その二つの館に挟まれたスペースは、水辺テラスになっています。 

かつてはここに旧本館(旧信濃美術館)が建っていたのですが、あえて二つの建物を離しテラスを設けることによって、東西に視線が抜け、広がりある豊かな空間が生まれています。 

元々の地形が、建物の西側が低く東側が高くなっているので、その高低差を生かして東から西へと水が流れていく水景を、建物の中と外から観賞できるように設計されています。 

 

また、この美術館は城山公園という公園内にあり、さらに目の前には善光寺があり、老若男女を問わずこのエリアだけで一日楽しめると思います。 

 

皆さんもぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。 

 

【イベントのご案内】

1月14日(日)賢い家づくり勉強会@松本市勤労者福祉センター

詳細・ご予約はこちらから↓

https://sunrise-arc.jp/events/2024_0114.html

 

施工事例 : https://sunrise-arc.jp/orderhouse/works/

アーキテクトマガジン : https://andarchi.net/cec/sunrise/

お問い合わせ : https://sunrise-arc.jp/inquiry.html