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リノベーション事例
「時代を越えて住み継ぐ家」
andReno Case_03. 松本市O様邸

広大な敷地、山水を模した庭に沿って雁行型に連なる家…というよりお屋敷は、製糸業に栄えた明治時代に建てられた建物。
O様邸もかつて製糸場を営んでいたという。
住み継いできた130年近くの歴史の中で、お嫁入りにあわせて改装を重ねてきたそう。
今回はというと、ご退職後にゆったりと家で過ごす時間がやっとできて、
快適に暮らしたい、家と庭を何かしたい…と思っていたところでのSUNRISEとの出会いだった。

初めての現地調査は厳冬期。お座敷は庭を見渡せる広縁に囲まれた「四ツ間取」だが、
襖をしっかり閉めてストーブを焚き続け、皆でダウンジャケットを着こむほどの寒さ。
断熱+気密は絶対必要ですね、じゃぁ範囲は・・・

明治の趣を残しながら断熱化するのは難易度が高く、費用も掛かる。
しかし、「新しいものは見飽きたわ」というひとことから、対極コンセプトでエリア分けすることになり、
庭を眺めながらリラックスする快適エリアを断熱気密化に、お客様を迎える玄関座敷を趣残る使いやすい玄関に、
とエリアを分けて行うことでバランスのとれたプランとなった。

[ POINT ] 古民家、断熱気密化、構造補強(蟻害)、風景を切り取る窓

玄関ホール

玄関ホール

玄関ホール。障子の開け閉めで出入りしていた玄関座敷を使いやすくリメイクした。元々ここで使われていた材を鉋掛けし再利用するなど、リノベの面白さを感じられるところ。

庭の眺め

庭の眺め

元広縁からは立派な庭を眺めることができる。

リビング

リビング_1

「古いものは見飽きたわ」のひとことから生まれたリビング。

普段は間接照明のみで過ごすことが多いそう。真冬は0℃近かった室温も今は24℃前後、と断熱気密が効いて快適に。

乳白ガラスのシェード

乳白ガラスのシェードは、かなり昔からこの家で使われていたそう。

リビング

リビング_2

リビング。小さな開口の向こうには、雰囲気の異なるエリアが広がる。

格子戸

格子戸

玄関の格子戸。明治の頃の趣をそのままに、すす払いをして塗装補修を施した。