Kitchen dining
照明をつけなくても明るく、自然の光が気持ちよく入ってくる。マガジンラック、アーチ型の収納棚を設置
随所にアーチをバランスよく計画したお家。暮らしについては仕事柄、服と靴が多く収納しきれていないという住まいの不満を改善したお家となります。
建築家/相原 昭彦
(相原昭彦建築設計事務所)
コテコテになりすぎず、程よいバランスでアーチのある家をデザイン。シンプルながらお客様の好みもしっかりと取り入れ飽きのこないデザインとしました。敷地としては、分譲地の中心に位置し、南にも建物が隣接し、道路にも3方向囲まれていた土地でプライバシーの確保といかに周りの家を感じさせないか、居心地のいい空間を作るかを庭の計画とともにご提案しました。
外に開きすぎると、プライバシーが確保しづらく周りの家が視界に入るため、吹抜けを設けて、コンパクトなお家ながらも開放的な空間を実現しました。
照明をつけなくても明るく、自然の光が気持ちよく入ってくる。マガジンラック、アーチ型の収納棚を設置
玄関を入ると二方向の動線がとれ、リビングへ向かう動線と、シューズクローゼットを通りキッチンへ入る動線を計画しました。シューズクローゼットは靴の多いご夫婦でも余裕を持てる容量とし、趣味のスノーボード、これから増えるであろうこどもの荷物などを置くことができます。選んだ照明は奥様のお気に入りの照明器具ニッチも照明を付け、お気に入りの小物を飾り付けるスペース
キッチンとダイニングは使いやすく横並びとしました。ルイスポールセンのトルボー照明、パンテラポータブル照明も曲線が美しいので、アーチ壁とマッチし、ダイニング空間をやさしく、華やかに照らします。
大きな吹抜けを設けたリビングは日中は照明を付けなくても明るくなるように窓の配置計画をしております。リビングの一部を小上がりとすることによって、友達が集まった際のベンチの代わりになるとともに、小物、照明などでお気に入りのアクセント壁を際立たせます。室内でもアーチの壁を多く採用しました。
2階の寝室、子供室とつながりやすくする効果のある吹抜け。子供室から1階に行かずともリビングの家族と会話することができ、コミュニケーションを円滑にする効果もあります。
吹抜けの窓は外観のデザイン、隣家の窓位置、景色が抜ける方向を考えた場所と大きさを採用。四方をぐるりと家に囲まれているにも関わらず、しっかりと遠景を望むことができる窓としました。
色柄が豊富なメラミン素材の洗面化粧台にツールボックスのタイルと木枠のミラーを組み合わせました。洗面台横の洗濯機置き場の上部には棚を設け、洗剤のストック、ハンガー等を置いておけます。
窓は設けずお気に入りの照明で壁と天井を照らし空間を演出します。端に配置することで照明の影がより一層際立ち、空間のアクセントになります。
外観はお客様が好きなアーチのある外観としました。仕上げに使った材質はジョリパッドで色分けなどはあえてせず木目の玄関ドアとアーチの壁を際立たせるデザインとしました。分譲地の入り口に向けて正面を持ってくることで、毎日お気に入りの外観を見ることができます。