新築時に考える災害に強い家づくりとは

SUNRISE-arc株式会社(R+house松本店)の清澤です。

10月に入り、朝夕肌寒く感じるようになりました。それに比べ、日中はまだまだ暑い日も多く、一日の寒暖の差に身体がついていかない状態です。

この頃は、春夏秋冬、季節の移ろいを楽しむ間もなく、急に暑くなったり寒くなったりと、このまま春と秋がなくなってしまうのではないかと心配になります。

 

日本は、自然災害に見舞われることが多い国ですが、気候変動により、災害の規模や回数が年々上書きされているように感じます。

また、身近でも、冠水などした事がなかった松本空港近くのアンダーパスで、自動車が水没して動けなくなると言うニュースを聞いた時には、より身近に恐怖を感じ、いつ誰にでも災害は起こり得るのだと実感するようになりました。

 

そこで、気候変動に適応する為に、災害に強い家づくりのポイントを考えたいと思います。

 

【立地の確認】

家を建てようとする土地が、災害リスクの可能性があるエリアなのかを知る必要があります。

簡単な確認方法として、ハザードマップがあります。

ハザードマップには、洪水の浸水想定の深さ、土砂災害警戒区域もしくは土砂災害特別警戒区域、避難場所などの情報が掲載されています。

 

(出典:松本市ハザードマップ)

 

各市町村のホームページに「ハザードマップ」(防災マップ)が公開されていますので、是非、一度確認してみてください。

また国土交通省の「重ねるハザードマップ」から確認することも出来ます。

https://disaportal.gsi.go.jp

 

(出典:松本市ハザードマップ)

 

【地盤の確認】

家を建てようとする土地の地盤の状況がどうなのかを知るために地盤調査を行います。

調査結果から、「地耐力」が低い場合などには地盤改良工事を行います。

地耐力とは、地盤が建物の重みにどの程度耐えられるのか、地盤沈下に対する抵抗力はどの程度なのかを表したものです。

地盤が弱い土地でも、適切な改良工事を行えば安心です。

 

【構造】

耐震性を高める要素

・凹凸の少ない四角い「間取りの」家は強い揺れを分散できるので負荷が掛かりにくい

・屋根材を軽量化することで下への荷重が抑えられる

・平屋の場合、重心が低いため揺れに強い

・ベタ基礎は、家を「面」で支えるため基礎の負荷を分散するので、「点」で支える「布基礎」に比べ耐震性が高くなる

・制振ダンパーを設置することで振動を吸収し、変形や損傷を抑え、建物や構造体の耐久性を高める

・木造住宅であれば構造計算(許容応力度計算)を行い、耐震性に優れた構造躯体とする

木造住宅の平屋、2階建てに関しては構造計算が行われていないケースもあるため新築する際には、依頼する住宅会社に確認が必要です。

 

耐震性を表す指標として耐震等級があります。

等級を決める要素は、「建物の重さ」「耐力壁や柱の数」「耐力壁の配置場所」「基礎、床の耐震性能」の4項目です。

等級は3つのレベルに分けられていますが、等級3が最高基準です。

因みに、耐震等級3を取ることで地震保険の割引もあります。

 

災害リスクはどこで暮らしていてもありえますが、それをできるだけ回避するための対策は重要です。

土地を検討される場合、ハザードマップを活用し、現地、周辺の状況を確認して、リスクの少ない場所を選ぶことは大切です。

ハザードマップで災害リスクが低い土地であっても必ず大丈夫というわけではありませんので、

耐震性の高い構造や災害時にも対応できる設備の設置などさまざまな工夫を取り入れて、長く安心して暮らせる家づくりを始めませんか。

 

【イベントのご案内】

第53回賢い家づくり勉強会

11月9日(土)10:00~ 

詳細・ご予約はこちらから↓

https://sunrise-arc.jp/events/2024_1109.html

 

施工事例 : https://sunrise-arc.jp/orderhouse/works/

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